最近、痩身・ダイエット効果をうたって柑橘(かんきつ)類成分を使った健康食品が売られています。
「ダイダイ」、「ビターオレンジ」などを原料にし、「シネフリン」という成分を含むものです。
これらの健康食品は安全性も宣伝していますが、最近になって疑わしいといわれるようになっています。
なぜこのような素材・成分がもてはやされるようになったのでしょうか?痩身・ダイエット効果が期待されているのは、ダイダイなどのミカン科の柑橘類に含まれている「シネフリン」などの神経刺激成分です。
シネフリンは脂肪の代謝をすすめ、食欲を抑える働きがあるといわれ、血管収縮、血圧上昇、気管支平滑筋弛緩作用が認められています。
前半の働きをもってダイエット効果を期待していますが、これと非常に似た作用をもつ薬用成分があります。
それは「エフェドリン」です。
成分の化学構造も非常に似ています。(「健康食品の安全性・有効性情報」のサイトに化学構造が示されています)
ですから、飲むと体の中でも似たような働きを示します。
日本でエフェドリンは、それを含む薬草;麻黄(マオウ)とともに医薬品として取り扱いが規制されています。
アメリカでは以前、ダイエット目的でのサプリメントに薬草エフェドラ(成分;エフェドリン)を含むものが自由に売られていましたが、心臓発作などの危険な健康被害が相次いだため2004年に販売が禁止されました。
これらの規制を受けずに、似た効果が得られるという「抜け道」としてシネフリンが利用されているといえます。