新薬のヒントになったメラトニンとは?

今年、これまでにない新しいタイプの睡眠薬(医療用)が発売されます。

「夜になったら眠くなる」という人間が本来もっている日内リズムをサポートするものです。

この薬の成分は体内にあるメラトニン(松果体ホルモン)というホルモンを薬として都合のよいように改造したものです。

メラトニンは「体内時計」に関わるホルモンとして名が知られ、海外では「時差ぼけを正す」とか「眠りを助ける」成分としてサプリメントとして売られています。

しかし、そもそもホルモンというものは-インスリンが血糖値を下げるだけでなく、体の中の水分・イオンを調節するように-体の中で1つの働きだけを担うものではありませんから、サプリメントとして体外から補うと思わぬ作用(副作用)が起こり得ます。

メラトニンの他の作用とは、男性あるいは女性ホルモンをつくる精巣や卵巣の働きや発育をおさえることです。

その他、成長ホルモンやオキシトシンなどの他のホルモンにも影響すると報告されています。

ですから、小児や青少年、妊婦さんが使うのは考えもので、避けた方がいいしろものです。

また、ひきつけ(てんかん)を起こしやすい体質の方は、よりその発作が起こりやすくなる可能性も報告されています。

新発売される睡眠薬はここら辺りの「いらない」作用が出ないように改造されたもののようです。

一方で、メラトニンは抗がん剤の治療効果を高める可能性を研究されていたりもします。

ここまで話を引っ張ってきましたが、実はメラトニンは簡単に手に入りません。

医薬品に区分される成分なので、日本ではサプリメント成分として売られていません。

入手は海外からの個人輸入になりますが、つまり副作用を含めすべてが「自己責任」になります。

メラトニンは特定の人を除けば、適量・短期間なら安全に使える成分ですが、それが入った商品自体の確からしさも含めて「自己責任」になりますから、取り扱いには注意ください。

岡山の調剤薬局 こやま薬局: 新薬のヒントになったメラトニンとは?
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